たましいを磨く8つの法則
表紙は、江原さんの写真ですが、
中身はマンガです。
たしか、週刊 女性自身に連載されていたものです。
8つの法則とは、
霊魂(スピリット)の法則、
階層(ステージ)の法則、
波長の法則、
因果(カルマ)の法則、
守護(ガーディアン・スピリット)の法則、
運命の法則、
類魂(グループ・ソウル)の法則、
幸福の法則。
この8つの法則を江原さんが相談者に
アドバイスしていく話の中で、
相談者がその法則を理解していくというような流れ。
霊魂(スピリット)の法則
大きな仕事を任され充実した日々をおくる30代女性が、
末期癌と告知を受け、今までの努力はなんだったの!?
と生きる気力を失ってしまう。
知人の紹介で江原さんと出会い、
他界している大好きだった祖母の魂がいることを示し、
人生の経験、感動はすべて学びであり、無駄にはならないと説明。
死は、物質界から解放されるきっかけ。
人はみな、もともと霊的存在であると理解すれば、
死の恐怖、悲しみ。人生は不幸だという思いもなくなる。
(注意!! 決して、死は楽なものとか、
生も死も大差ないなどということではない)
階層(ステージ)の法則
霊界には、神界、霊界、幽界があり、
この世とあの世の境目に幽現界がある。
魂はみな、神の境地を目指す。
この世には、魂の修行のために、生まれる。
自分でここでこの修行をしようと決めてくる。
すっかり忘れてしまっているが、
問題集を解くときに、答えを見ていては
力がつかないのと同じようなことと考えるといい。
現世には、様々な階層から魂が修行にきている。
肉体の年齢=魂の年齢ではない。
このことを、講演会で自身の経験を話すところで導入し、
そこで相談してきた子どもが思い通りにならないと悩む母親に
回答する形で説明していく。
子のためと人生のレールを敷くのは、親のエゴ。
親子でも、魂は別。
子は、修行をするため親を選んでくる。
(各界にもさらに階層がある)
波長の法則
心のあり方で、同じ波長を持った人や出来事との出会いを招く。
霊障のある家の話と、転職したい気持ちでゆれる看護師の話で、
自分自身の心のあり方で、引き寄せるものが違うということを説明。
負の感情、低い波長を出すと、それ相応のものが集まる。
過去を後悔している霊が引き寄せられて見えたり、
集まる人も、波長の低いものが集まる。
いつも不安を抱えていると波長が低くなり、
結果的に不幸を呼んでしまう形となる。
仕事に対しても、多少の不満を持ちながらこなしていることが多いが、
この波長の法則は働く。
今の仕事から逃げるのは転職のタイミングではない。
よい転職とは、今の仕事、人間関係がすべて順調なときにできる。
今の考えは逃げかもしれないと迷う看護師に先輩看護師が背中を押す。
「ときには、なりふりかまわずがんばってみるのもいいものよ」と。
自ら喜びを感じられる目標を持ったことで、波長が高くなり、
不満だらけの職場の波長も前向きに変わることもある。
この法則を知り、意識することで「幸せ」に近付いていく。
因果(カルマ)の法則
自分がしたことは自分に帰ってくる。
だからこそ、反省と挽回ができ、
その学びが魂の成長につながる。
似たもの同士の嫁姑のイザコザの話と
出世街道を駆け上がり一流になるが一番と思っていた夫婦が、
夫の病をきっかけに生き方を模索する話で説明。
笑顔には笑顔が返ってくる。
ちょっとした思いやりの足りなさも同様。
お互いにやりあっていては、どうにもならなくなる。
仕事に成功し、家を建て、子どもが一流大学に進み、
いわゆるエリートコースにのせてやることが幸せだと思っていた夫婦。
夫が病により出世街道から外れたとき、夫の体よりも、
世間体や家、生活レベルにこだわる妻。
時間ができたことで子どもとふれあい、本当の幸せを考える夫。
江原さんの後押しで、本物の幸せを求める夫。
その夫と子どもたちの姿を見て、次第に心を改める妻。
因果の法則は、愛の法則。
善きも悪しきも自分次第。
守護(ガーディアン・スピリット)の法則
誰も、どんなときも守護霊に見守られている。
守護霊は便利やではない。
魂が成長するために、あえて試練を与えることもある。
田舎から都会に憧れてでてきたフリーター女性の話で説明。
田舎に不満ばかりもち、目的意識もなく都会に出てきて、
不運なことにばかり見舞われる。
都会暮らしに会わないことを守護霊が伝えていると江原さん。
田舎でも、自分の才能を活かしてできることがあるはずと促され、
田舎に戻り、実家の家業を成功させ、幸せな結婚をした。
守護霊は、前向きに努力していると、力を貸してくれる。
人には向き、不向きがあり、身の丈にあった暮らしが幸せを呼ぶ。
運命の法則
生まれた国や家族は変えられない「宿命」
その後の生き方は自分の力で変えられる「運命」
美人だが生まれつきのアザをコンプレックスに感じる女性の話。
アザを持っているのは宿命。
しかし、そのアザは、本物の愛をつかむための印だと、
守護霊から告げられる。
前世に本物の愛を得られなかった魂からの贈り物だという。
人は何かしらコンプレックスを持っている。
そこには、真の幸せを考えるチャンスがひそんでいる。
ケーキでいうと、宿命はスポンジ。
デコレーションで違った印象の仕上がりになる。
デコレーションは運命。
自分の努力で、切り開いていく未来。
類魂(グループ・ソウル)の法則
私たちは類魂というたましいの家族を持っている。
秘書に語りかけることで説明。
魂はすべてつながっている。
自分と他人という境がなく、すべてが自分であるともいえる。
人の喜びは自分の喜びである。
情けは人のためならず…まわりまわって自分に戻るということ。
幸福の法則
すべての法則は、私たちが真の幸福を
手に入れられるように働いている。
これまでの法則のまとめ。
すべての話を振り返り、
すべての法則は、幸福に導くためのものと説明。
巻末に江原さんの右手と左手が表紙の
小冊子(週刊誌のカラーページ風な紙質)があり、
そこに8つの法則についてまとめてある。
江原さんの手に、くっきりとした運命線が出ているのが印象的。
女性週刊誌に連載されていたものだが、
最近のレディースコミックにありがちな性描写は一切なく
万人に読みやすいものになっていると思われる。
内容的には、江原さんのほかの著書を読んでいれば、
今さらなのだが、これが真理なので
目新しいものが出てきた方がうさんくさい。
一読の価値ありとまではいかないが、
機会があれば、軽く読んでみるのもいいかなという感じ。
定価(1500円+税)では、ちょっと買わないかなぁ。
(2008/01/22)